2003年度、待ちに待ったG1レースが始まりました。
春のG1戦線への叩き台として、このレースはぜひ当てておきたいところです。
今年のフェブラリーステークスは中山競馬場の1800mで行われるということ で、展開が結果を大きく左右することになるでしょう。
基本的に先行馬有利のコースですが、行きたい馬が揃っていますし、かえって先行馬にとって厳しい流れになるかもしれません。
JCダートの頃には2kgあった古馬との斤量差も1kgになっていることもポイントとなるでしょう。
明け4歳馬の成長力と、古馬との斤量差がどういった結果となって出てくるでし ょうか?
私としては、明け4歳馬と古馬が五分の条件で戦えるようになったと考えています。つまり、どちらにも勝つチャンスがあるということです。
中心となるのは、やはりゴールドアリュールですね。
JCダートの時は、前走で体が減ってしまったことの反動があったと思います。
503kg→491kg→508kg→506kgと体重は戻しましたし、今回はJCダー トのような負け方はしないはずです。
抑えても競馬ができますし、無謀な先行争いには巻き込まれることもないでしょう。
ただし、手前の替え方がぎこちなかったりと、多少不器用な面があるようです。
そのことが、逃げれない(自分の走りができない)今回のレースでは不安点となります。
果たして、2、3番手から自分の走りをして直線で抜けだせるでしょうか。
アドマイヤドンは今回は消します。
最大の理由は、陣営から「負けるはずがない」というコメントが出たからです。
私の知る限りでは、「負けるはずがない」と強気な発言をして勝った馬は皆無です。もちろんそれだけではなく、ゴールドアリュールト比べて、アドマイヤドンは成 長力に乏しいと考えています。
JCダートで、完全な勝ちパターンを後ろから差された負け方を見て、その後の成長度、1kgの斤量差を考慮すると、勝つのは難しいかなと思っています。
イーグルカフェの有馬記念における惨敗は、JCダートでの激走の反動が原因です。
今回は目標をここに定めているので、力は出し切れるはずです。
ただし、乗り難しい馬であることは事実で、果たしてデムーロがデットーリのように、運もなにもかも味方につけたような騎乗ができるでしょうか。
私は実力的にはゴールドアリュールの方が上だと考えているので、今回は本命にすることはありません。
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エイシンプレストンはダートがどうでしょうか。
あまり速い時計が出るレース向きではありませんが、かといってダートが向いて いるかどうかというと、ちょっと・・・。
脚質的にも中山ダート1800mは苦しいかもしれません。
実績があるのである程度人気にはなるでしょうが、私はあまり魅力は感じません。
注目しておきたいのは、ディーエスサンダーです。
まだ1600万クラスを勝ったばかりですが、ダートが得意なタヤスツヨシの産駒ですし、母父がマルゼンスキーであるのも気になります。
このクラスになると、前走のようにマクッて勝つのは難しいので、どの程度前に 行けるかがポイントになってきます。
もしかしたら力が足りないかもしれませんが、いずれにせよ現時点では未知の魅力がある馬です。
府中が改修中のため今年度は中山開催ですが、メンバーも含めて、 基本的には昨年度のJCダートと同じ構成ですね。
違いと言えば、 エイシンプレストンが参加してきたという点でしょうか。
ただ、JCダート当時と比較して、各馬の状態や明け4歳馬と古馬との力差、あるいは展開面は大きく変わってきそうです。
まず展開面について。
今回、逃げたい、あるいは先行したいと考えて いる馬は、スマートボーイ、カネツフルーヴ、レギュラーメンバーあたりでしょう。
特に前2頭は、近走でも逃げて結果を出しているので、是が非でも 逃げたいところです。
昨年のJCダートにも上記3頭が参戦していましたが、 スマートボーイは出遅れて、カネツ、レギュラーともにある程度抑える競馬をし、 意外とペースが落ち着きました。
スマートボーイについては出遅れ癖があるので、なんとも言えませんが、普通であればハイペースになるはずです。
そうなると、いくら中山ダートが先行馬向きとは言え、差し/追い込みに有利に働きます。
有力どころではゴールドアリュールにとって厳しいレースになるように 思われがちです。
しかし、私は逆にゴールドアリュールにとっては競馬がし易くなると考えます。
この馬は単なる逃げ/先行馬ではありません。
スピードの違い、あるいは砂を被るのを嫌がって先行しているのだと思います。
いきなり馬混みで競馬をすると、 砂を被って嫌がる可能性もありますが、ハイペースであれば縦長の展開で砂を被らず好位で競馬が進められるはずです。
鞍上も鞍上ですので、JCダートと同じ轍を踏まない と思いますし、私もこの馬を1番に期待しています。
逆転があるとすれば、やはりアドマイヤドンだと思っています。
1週前追い切りのちぐはぐさと、JCダートから間隔が開いているため、ゴールドアリュールを上としましたが、この馬にはどんな競馬にも対応できる能力があります。
JCダートはゴールドアリュールを意識しすぎた気もしますが、逆にあのレースでこの馬の能力を改めて感じました。
問題はご指摘の通り、この一族の成長力ですね。
母親しかり、兄しかり、どちらかというと早熟タイプではあるのは間違いありません。
それ以外ではビワシンセイキとノボトゥルーが面白いでしょう。
ビワシンセイキは前走で負けた分、人気が落ち、馬券的妙味はありますし、ノボトゥルーについては一昨年のチャンピオンです。
府中での開催であれば、 自身を持って本命にするところなのですが。
ただ、ペリエと肌が合うと 思いますし、近走を見ても力の陰りは見られません。
右回りでもたれる癖をペリエがどう克服するのか見ものです。
ディエスサンダーについては中山ダートを得意としていますし、私も面白い存在だと思いますが、G1では前走のようなまくり気味の競馬で通用するとは思いません。
あとはエイシンプレストンの取捨が難しいですね。
調教駆けする馬とはいえ、 ダートに適性があるのかどうか。
一昨年の根岸Sは参考外ですし、芝でアドマイヤドンあたりと比較すれば1着の可能性もありますし、大敗の可能性もありますね。
この馬については予想屋個々の考え方により変わってくると思います。
私?
無印にしたいところですが、根拠がなく未だ取捨に迷っています。
今のところは以下4頭が本命候補になります。
ゴールドアリュール
アドマイヤドン
ノボトゥルー
ビワシンセイキ
展開を予測するのは非常に難しいよね。
コースとしては先行馬有利だけど、メンバーを見渡すとハイペースになりそうだし、かといってハイペースだから前が止まるとは限らない。
あまり展開予測に固執するのは危険かもしれないね。
力関係を考えると、ゴールドアリュールとアドマイヤドンの2頭は、ダービーでも上位に来たように、他の馬と比較すると1枚以上力が抜けていることは事実でしょう。
ただし、今回のフェブラリーステークスはダ-ト戦だし、しかも時計の掛かるダートです。
例年通りの、芝並みのタイムの出る東京競馬場で行われたらこの2頭で堅いといえるかもしれないけど、中山で行われる今年はどうでしょうか。
2頭以外の馬にも十分に勝つチャンスはあるでしょう。
それでも本命は単勝◎ゴールドアリュールにします。
先週の追い切りでは重さを見せていましたが、あのひと追いで変わってくるはずです。
もともと追い切りは抜群に動く馬なので、仕上げは難しくなさそうです。
JCダート同様に、アドマイヤドンなどの有力馬に執拗にマークされることは避けられません が、あの頃とは状態が違うので逆に4コーナーでは突き放してくれるはずです。
レギュラーメンバーも面白い存在です。
なんと言っても、脚部不安で休養をしていた馬が、2週連続でこれだけの調教ができるという点を強調したいです。
時計が速いということではなく、強い調教ができるという点です。
リフレッシュなったようで、冬場のこの時期にもかかわらず素晴らしい毛艶です。
年齢を重ねて折り合いがつくように成長していれば、3、4番手から抜け出すイメージも湧いてきます。
ビワシンセイキは東京大賞典がピークの出来にあった気がします。
状態落ちというか、追い切りの動きを見ても、完調にはないでしょう。
ノボトゥルーも、一昨年のこのレースを勝った頃の力はもうありません。
ペリエ騎手がどこまで持って来るかですが、良くて掲示板くらいではないでしょうか。
カネツフルーヴやスマートボーイのように、自分の型に持ち込めないとダメという馬は、信用 ができませんし、今回の展開では苦しいでしょう。
リージェントブラフは近走で堅実に走っていますが、川崎記念を勝って臨んだ昨年程の勢いは 感じられません。
ディーエスサンダーはマクる競馬ができるとは思っていませんが、力がどの程度通用するのか 疑問です。
未知の魅力があり、面白い存在だとは思いますが、今回は特に強調材料もないので見送りたいと思います。
ご指摘の通り、東京と中山のダートの質は全く違いますね。
さらに今シーズンは拍車をかけて、時計のかかる馬場のようです。
日曜は雨という予報も出ていますので、馬場状態もかなり微妙です。
雨が降って脚抜きが良くなると、スピード上位のゴールドアリュール、 アドマイヤドンがさらに有利なると思います。
エイシンプレストンあたりも、ある程度雨が降って脚抜きが良くなってくれた方が望ましいのは 間違いありません。
さて本命ですが、私もゴールドアリュールで考えています。
能力的には やはりアドマイヤドンとこの馬が抜けていると思いますが、順調度および成長力から、ゴールドアリュールを上として考えました。
アドマイヤドンですが、 先週の調教がちぐはぐで、さらに今週の調教も軽めだったので、もしかしたら 重め残りかも知れません。
当日の馬体重と状態は要チェックです。
また、JCダートから間隔が開いているのもゴールドアリュールと比較してマイナス材料ですかね。
3番手以降としては、前回のメール同様、ノボトゥルー、ビワシンセイキを 考えています。
ノボトゥルーは年齢的にも一昨年の勢いがないのは確かですが、 上記2頭以外の比較であれば、全く見劣りするところはありません。
ビワシンセイキについても使い詰めですが、状態は平行線と言ったところでしょうか?
ピークにないのは確かですけど。
リージェントブラフについても近走、好成績を残していますが、勝ち切れていないところを見れば、あっても2着といったところでしょうか。
ただ、今の中山の馬場は この馬向きだと思います。
レギュラーメンバーは私の中ではカネツフルーヴと同じタイプですね。
どちらかと 言うと、追って味のある馬ではないでしょう。
いずれにせよ、上位2頭で決まる可能性が高いと思っていますが、単勝、馬連で勝負するかはこれから考えたいと思います。
#JCダート時と結論が一緒になってしまいましたが。
私の予想です。
◎ゴールドアリュール
○アドマイヤドン
△ノボトゥルー
△ビワシンセイキ
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フェブラリーS2003
【レース結果はこちら】
【レース映像はこちら】
【観戦記はこちら】
東京競馬場の改修工事のため、この年は中山1800mで行われた。「上がり不問」と言われるコースだけあって、レースの上がりが38秒4で、追い込みの利かない先行馬にとって圧倒的に有利な設定であった。また、この年は明け4歳馬と5歳以上との斤量差が1kgあり(以降は同斤量)、まさに明け4歳の先行馬ゴールドアリュールに勝ってくださいというレースであった。
迷うことなく◎ゴールドアリュールを本命にしたが、同じ明け4歳馬のアドマイヤドン(2番人気)を消したのには理由があった。その理由とは、松田博調教師が「絶対勝てる」発言をしていたからだ。なぜなら、私が競馬を始めて以来、「絶対」という発言が飛び出た馬が勝った試しがないからだ。ものすごく非論理的な理由に思われるだろうが、この法則(?)は正しいと思う。絶対がない競馬の世界で、「絶対」という言葉を聞いただけで疑ってかかった方がいい。絶対がない世界で、「絶対」と言っている時点で、どこかおかしいのだ。
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